インドで発祥したヨーガは、5000年の歴史をもつとされています。
この伝統的ヨーガを医学や心理学といった科学的手法で解明する
動きは、1920年代から始まり、とくにマハラシトラ州ロナワラ市に
あるカイヴァルヤダーマ・ヨーガ研究所(スワミ・クヴァラヤーナンダ師設立)で
伝統的ヨーガの技法や智慧を研究し、それに改良を加えることによって、
一般の人や疾患を持つ人でも行うことができるように作られたのが、ヨーガ療法です。
また、インドに置いては『自然療法とヨーガ学』を標榜する医科大学をはじめ、
『ヨーガ学科』を有する総合大学も合わせて、40校を超える高等教育機関(大学/大学院)が
存在しインド中央政府が推奨しています。
そのうちの一つであるスワミ・ヴィヴェーカナンダ・ヨーガ研究財団の教育部門は、
2002年5月にヨーガ大学院大学として認定を受け、修士号、博士号が
取得できるようになりました。
また、同財団ではバンガロール市郊外に西洋医も常駐するヨーガ治療施設を持ち、
年間1万人を超える心身症患者さんにヨーガ療法を指導しています。
日本でも木村慧心氏(【社】日本ヨーガ療法学会理事長)が中心となり、
1989年から同研究所財団のヨーガ療法教育の指導にあたり、
全国各地でヨーガ療法士の育成をしています。